2019年01月15日

車を盗む新手口「リレーアタック」電子キー悪用

最近の車に搭載されている電子キーの機能を悪用し、車を盗む新たな手口が出てきている。電子キーでは、車にキーを近づけるだけで、キーからの微弱電波を感知した車のドアロックが解除され、エンジンもかけられる。新手口はこれに目をつけ、キーと車が離れた場所にあっても、特殊な装置で電波を拾って車に中継し、数秒で作動させるという。「リレーアタック」と呼ばれており、警察などが警戒を強める。

大阪府東大阪市で昨年9月の夜、民家の玄関前に立つ男がアンテナのついた装置を家に向けると、民家の車庫に止めてあった国産高級車のドアロックが解除された。仲間の男がドアを開けて乗り込んだが、人が通りかかり、男らは逃走。翌朝、家人が自宅の防犯カメラ映像で気付き、府警に届け出た。

この4か月前にも大阪市で似た事件があり、府警は、何者かがリレーアタックで家の中にあるキーの電波を車に送り、盗もうとしたとみて、窃盗未遂容疑で捜査している。

府警や自動車メーカーによると、キーを近づけるだけで簡単に車を動かせる機能は「スマートキー」とも呼ばれる。国内では15年ほど前に導入され、多くの車種に使われている。車から常時発信されている微弱電波をキーが受信すると、キーからも電波で特別な信号が車に送られ、正しいキーかどうか確認する仕組み。正しいキーであれば、ドアに触れるとロックが解除され、車内のボタンを押すとエンジンが始動する。車の電波は周囲1メートルぐらいにしか届かないという。

2018/1/10読売新聞

pickup2 at 21:54│ 防犯 
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