2010年05月23日
後絶たないミツバチ窃盗、天敵ダニの増加で蜜源減少、高騰余波で転売?
近年はミツバチが減少しほとんどの巣箱が空だという。
養蜂農家が飼育するミツバチが巣箱ごと盗まれる被害が後を絶たない。
転売目的での犯行との見方が強いが、背後には、天敵のダニの増加、蜜源減少など、環境の変化によるミツバチの激減と価格高騰がある。
激減するミツバチ
農林水産省によると、昭和60年に28万4700群の飼育数があったミツバチだが、平成17年には17万8300群、21年には17万800群まで減った。ミツバチは同じように並べられた巣箱でも、必ず帰る場所は同じ。だが、巣に戻らないケースも増え、群馬県内の養蜂農家では100箱から50箱に飼育数が減った農家も出ているという。
さらには、繁殖に必要な女王バチの輸入元である豪州でハチの感染症が発生。19年秋から昨年12月まで輸入が停止され、事態が悪化。農林水産省畜産振興課では「この影響で価格が高騰し、高止まりの状態が続いている」。関係者によると、数年前には1箱当たり2万円を切る値段で取引されていたミツバチが、いまでは2万5千〜3万円となっている。
ミツバチ数の減少と価格高騰とともに、増加する盗難事件だが、巣箱を持ち去るにはミツバチの活動を鎮めるスプレーなどの特殊な装備や知識なども必要。
ある養蜂関係者は「女王バチ1匹から数を増やすのは容易ではない。巣箱の減少を補いたい農家に転売されている可能性が高い」と指摘する。
5月16日 産経新聞
建築現場、新築現場での盗難防止、防犯対策
養蜂農家が飼育するミツバチが巣箱ごと盗まれる被害が後を絶たない。
転売目的での犯行との見方が強いが、背後には、天敵のダニの増加、蜜源減少など、環境の変化によるミツバチの激減と価格高騰がある。
激減するミツバチ
農林水産省によると、昭和60年に28万4700群の飼育数があったミツバチだが、平成17年には17万8300群、21年には17万800群まで減った。ミツバチは同じように並べられた巣箱でも、必ず帰る場所は同じ。だが、巣に戻らないケースも増え、群馬県内の養蜂農家では100箱から50箱に飼育数が減った農家も出ているという。
さらには、繁殖に必要な女王バチの輸入元である豪州でハチの感染症が発生。19年秋から昨年12月まで輸入が停止され、事態が悪化。農林水産省畜産振興課では「この影響で価格が高騰し、高止まりの状態が続いている」。関係者によると、数年前には1箱当たり2万円を切る値段で取引されていたミツバチが、いまでは2万5千〜3万円となっている。
ミツバチ数の減少と価格高騰とともに、増加する盗難事件だが、巣箱を持ち去るにはミツバチの活動を鎮めるスプレーなどの特殊な装備や知識なども必要。
ある養蜂関係者は「女王バチ1匹から数を増やすのは容易ではない。巣箱の減少を補いたい農家に転売されている可能性が高い」と指摘する。
5月16日 産経新聞
建築現場、新築現場での盗難防止、防犯対策