2015年05月02日

あだ名は「スパイダーマン盗」 ビルの谷間飛び越え…被害50件か

警視庁捜査3課は30日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、東京都大田区の無職の男を逮捕した。「生活費や遊興費が欲しかった」と容疑を認めている。

同課によると、元とび職の容疑者は塀をよじ登って盗みに入る手口で知られ、捜査員の間では「スパイダーマン盗」と呼ばれていた。昨年11月〜今年4月に、同様の手口による窃盗事件が都内で約50件、1000万円相当確認されている。捜査関係者によると、容疑者は「40件以上やった」と供述しており、関連を調べる。


逮捕容疑は9日午前2時50分ごろ、渋谷区神宮前5丁目のビル2階にあるエステ店の金庫から売上金43万5000円を盗んだ疑い。隣の建物の3階から飛び移って侵入していた。エステ店は無施錠だった。

容疑者は00年と04年にもマンションの高層階に侵入し、現金などを盗んだ疑いで逮捕されている。ビルとビルの合間を米人気ヒーロー「スパイダーマン」のように軽々と跳び越えていきベランダなどへ着地。窓が無施錠の店を狙うのが主な手口だった。04年の逮捕時には、同様の手口で約100件、2000万円相当の犯行を行ったと自供していた。

捜査関係者によると、今回の端緒となったのは犯行の手口が似ていた点と防犯カメラだった。容疑者は「高いところから侵入するのが好きだった。6階屋上から4階へ侵入したこともある」と供述しているという。別の捜査関係者は「高い建物に入居していると防犯意識も緩み、油断しがち。容疑者はその隙を突いたようだ」と指摘した。

スポニチアネックス 2015年5月1日

pickup2 at 16:19│
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